007/慰めの報酬 | シリーズ初の続編、終始ノンストップで繰り広げられる怒涛のアクション!復讐に燃えるボンドがたどり着いた結末は?

 

あらすじ

愛する人を失ったジェームズ・ボンドは、彼女を操っていたミスター・ホワイトを追及するうち、新たな悪の組織の陰謀を知る

それは謎の組織の非情な男、ドミニク・グリーンが南米のある政府の転覆と同地の天然資源を手にして、世界を支配しようとするものだった。

キャスト、スタッフ

 

キャスト 役柄
ダニエル・クレイグ ジェームズ・ボンド
マチュー・アマルリック ドミニク・グリーン
オルガ・キュリレンコ カミーユ
ジュディ・デンチ
ジャン・ジャンカルロニー ルネ・マティス
ホアキン・コシオ メドラーノ将軍
イェスパー・クリステンセン ミスター・ホワイト

 

スタッフ
原作 イアン・フレミング
監督 マーク・フォースター
製作 マイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ
脚本 ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、ポール・ハギス
音楽 デヴィッド・アーノルド
主題歌 アリシア・キーズ、ジャック・ホワイト

「Another Way To Die」

撮影 ロベルト・シェイファー
編集 マット・チェシー、リチャード・ピアソン

興行収入

慰めの報酬の興行収入は全世界5億8600万ドル(約640憶)、日本では19憶8000万と、世界と日本で前作『カジノロワイヤル』の興行収入を下回る結果に

2008年の世界興行収入では8位となった

オープニングは007シリーズ歴代最高の7040万ドル(約68億円)で最高のスタートを切りましたが作品の評価が高くなかった為、公開後は伸び悩んでしまいました

 

感想 ネタバレ有り

一話完結型が主流の007では珍しいというより、初となる続編

初期の007では前作のキャラクターが登場することもあったけど物語自体は繋がりはなかったですよね

 

監督はカジノロワイヤルのマーティン・キャンベルから、『チョコレート』『ネバーランド』『君のためなら千回でも』を手掛けたマーク・フォースターにバトンタッチ

フォースター監督はヒューマンドラマを多く手掛けてきたが、アクション映画は未経験

初のアクション映画が007って荷が重すぎないか?スーパーマンではない、人間ジェームズ・ボンドを描くためにヒューマンドラマが得意なフォースター監督を抜擢したみたいですが…。

 

公開当時は「慰めの報酬」というタイトルが話題になりましたよね、1989年公開の「消されたライセンス」以来、実に20年ぶりの邦題

日本版タイトル発表前は英語をカタカナにしただけの『クォンタム・オブ・ソラス』になると多くの人が予想していただけに、ちょっとしたサプライズでした

最近、印象に残る邦題がなかなか生まれませんよね。007の過去作だと『死ぬのは奴らだ』『美しき獲物たち』などは007らしい絶妙な翻訳だと思います

 

前作、カジノ・ロワイヤルの時は、ボンド役のダニエル・クレイグに批判が殺到しましたが、『慰めの報酬』公開時には批判する声が無くなっていました。世界中がダニエル・クレイグをジェームズ・ボンドとして認めた証でしょうね

 

作風は前作同様、シリアスで荒々しい新米エージェントの007を描いていますが、とにかく世話しない展開が続きます

前作、カジノロワイヤルが上映時間144分なのに対し、慰めの報酬は106分(007シリーズ最短)と極端すぎる作り

時間が短くても内容がしっかりしていれば良いが、残念ながら完成度はカジノロワイヤルに及ばなかった

 

脚本協会がストライキの最中で製作されたため、脚本ができていない状態で映画が製作開始するという前代未聞の事態が作品に影響したんでしょうけど…

 

アクション映画未経験のフォースター監督の起用も悪い方に働いてしまいました

撮影中にスタントマンが危うく命を落とす事故を起こしたり、主演のダニエル・クレイグも顔を怪我したり指を切ったりとケガが絶えない現場みたいですが、アクション映画未経験が故に事故の対策が万全ではなかったのでしょう

 

全体を通した作品の感想はと言いますと、『これってジェームズ・ボンドじゃなくてジェイソン・ボーン(マット・デイモン)じゃない?』と自分は思いました

オープニングのカーチェイスも完全にボーンを意識したようなカメラワークで、良く言えばスピーディーで激しいアクション、悪く言えば粗くて雑なアクションに見えます

公開当時、年配の観客は『速すぎて何が何だかわからん』と困惑していました

 

ただ、舞台が変わると表示される地名の表現はオシャレで良かったですね、水たまりに『RUSSIA KAZAN』とか。

初の続編、お決まりのガンバレルも変則的、主題歌は初のデュエット、ガジェットもなしと、カジノロワイヤルから引き続き、新しい007の世界を作ろうという製作陣の気構えは十分伝わりましたが、どうも空回りしているんですよね

 

本作で姿を現す犯罪組織『クォンタム』は、現代版スペクターになるのか?と期待してましたが、結果はスペクターの下部組織でしたというオチに…

オペラでの会議なんて、いかにも007らしい展開で、次々に組織の関係者が明らかになり、今後のシリーズでボンドと対決するのかと鑑賞時はワクワクしていましたが今作の悪役、グリーンと共にお仲間もお役御免

作中であれだけ持ち上げていたガイ・ヘインズはどうなった?スペクターに始末されたのか?

 

贅沢言えば、もっとヴェスパーの死を苦しみ葛藤するボンドを描いてほしかったですね。ヴェスパーの写真を見て酔いつぶれるシーンだけじゃ心の葛藤を十分に表現されていませんし、その後、MI6から送り込まれた女性エージェントのフィールズと早々ベッドインって違和感でますよね

 

ボンドがヴェスパーの死を苦しみつつ、任務と復讐に翻弄されながら成長していく展開を期待していただけに慰めの報酬は、やや物足りない作りでした

映画館で観た時は次々に派手なアクションが登場し、陸海空と目まぐるしく舞台が移ってそれなりに楽しめましたが、自宅のテレビとかだと迫力が落ちる分、アクションで誤魔化していた作品の粗さが目立つようになってしまいますね…。

 

しっかりした脚本があれば、カジノロワイヤルから続けての傑作になりうる可能性を秘めていたので惜しい作品でした

 

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