かれこれ50年以上もの間、12球団で運営されてきたプロ野球
2004年の球界再編の時、近鉄とオリックスの合併を口火に1リーグ10球団の計画が出たこともあったが選手会とファンの反対運動のおかげで2リーグ12球団を維持することができた
あれから16年が経ち、そろそろ新しいことに挑戦しても良い時期ではないでしょうか?
先日、ソフトバンク王貞治会長が球団拡張を希望すると発言、球界に影響力を持つ人が球団拡張を推薦したのは初めての気がします
果たして、プロ野球16球団は実現可能なのか?まずメリット・デメリットを見ていきます
目次
16球団のメリット
16球団に拡張した場合のメリットを挙げると
【球界、地域の活性化】
12球団から16球団に拡張することでマンネリ化を打破、プロ球団がない地域に新球団を作ることで新たな野球ファンの獲得へつながるのでは。
【プロ選手の増加】
球団が増えると当然、選手も今以上に必要になるわけでドラフトで学生や社会人が多く指名されることになり、その中からとんでもないスター選手が誕生するかもしれません
【正当なポストシーズンの誕生】
現在、興行面では成功していてもイマイチやりきれないポストシーズン(クライマックスシリーズ)も、16球団に拡張することでセ・パ8球団4地区に振り分けて各地区の優勝チームがポストシーズンで日本一を争う、誰もが納得できるポストシーズンが実現へ
ざっと、思いつくメリットはこんな感じでしょうか。
16球団のデメリット
次に16球団に拡張した時のデメリットを考えていきます
【球界のレベル低下】
レベルは確実に落ちるでしょうね、今まで2軍レベルだった選手も拡張の影響で1軍の試合に起用せざるおえないので。
ただ、メジャーも昔は16球団でしたが、現在は30球団にまで拡張。全米が盛り上がったボンズの年間73ホームランだったり、ソーサとマグワイアの歴史的なホームラン争いなどは良くも悪くもマイナーレベルの選手がメジャーに昇格したことにより生まれたとも言われているので、レベルの低下は悪いことばかりではないように思えます。
どちらかというとレベルの低下というより、実力のある選手と実力のない選手の差が目立つといったほうが正しいでしょう
【球団の経営】
他のプロスポーツに比べて、プロ野球チームの経営は多額の資金が必要になります
プロ野球チームを運営できる企業となると、限られてしまいますよね。その企業が新規参入に手を挙げるかわかりませんし
球界に参入してくれる企業があるかどうかが問題になってきそうですね
16球団のデメリットはやはり、球界全体のレベル低下と経営問題でしょうね。2005年に新規参入した楽天も、初年度はシーズン97敗を記録しましたから新球団が誕生したら100敗もあり得るかもしれません
しかし、楽天は参入してから8年後の2013年にはリーグ優勝、日本一を達成していますし、新球団が誕生したら既存の12球団の選手を対象とした分配ドラフトを実施したり、外国人枠を拡張すれば極端に戦力差は出ないのではないでしょうか?年数が経てば新球団も戦力が整ってきますし、球界のレベル低下は一時だと思います
新球団誕生の地はどこ?
新球団の本拠地を予想すると新潟、四国、静岡、沖縄が候補に挙がりますよね
新潟、静岡は人口や交通面で特に問題はなさそうですが、四国、沖縄は交通面は別として人口が少ないので興行的に厳しいと予想
ソフトバンクや日本ハムのホームグラウンドの北海道、九州あたりにもう1球団あっても良いかもしれませんね
なので、4つの新球団の本拠地は北海道、新潟、静岡、九州あたりが現実的でしょうか。
以前のオリックスのようなダブルフランチャイズ制(2005年〜2007年)を使えば沖縄を本拠地にすることも不可能ではないと思います、九州+沖縄で1球団といった感じで。
まとめ、16球団へ拡張の可能性
現時点では、厳しいでしょうね
プロ野球は保守的な所があるので、新しい風を吹かすのは相当困難な道程になると思います。
新球団が誕生すると、既存の球団のファンが新球団に流れて利益が減ることも予想できるので反対意見が出るのは明確ですし…
長い目で見れば球団拡張は球界に大きな財産を生むことになると思うんですけど、まだまだ時間はかかりそうです
いきなり4球団追加ではなく、セ・パで1球団ずつとか、もしくはDH制やプレーオフなど率先して取り入れて来たパ・リーグが先行する形で2球団追加のパ・リーグ8球団2地区制にするとか
球団の拡張は魅力的なコンテンツに繋がると思うんで少しずつでも良いので拡張して欲しいですね
プロ野球のさらなる発展のためにも!
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