007/ダイ・アナザー・デイ | 40周年&シリーズ20作目のWアニバーサリー作品、過去作のオマージュ満載も、とんでもないバカ映画と化す…。ブロスナン最後のボンド

あらすじ

ジェームズ・ボンドは、北朝鮮のムーン大佐暗殺任務に就き、英国諜報部員の精鋭たちと共に朝鮮半島に潜入する

しかし、任務遂行目前にして正体を見破られ、北側に捕まり、監禁、拷問に耐える日々が続く

14ヶ月後、ボンドは南側で捕虜となっていたムーン大佐の腹心ザオとの交換によりようやく自由の身となった

しかし、上司Mはボンドが拷問に負け情報を漏らしたと疑い、諜報部員の資格を剥奪したうえ施設内に幽閉してしまう

ボンドは自らの疑いを晴らすため、なんとか施設を脱出すると、鍵を握る男ザオを追ってキューバへと向かうのだった…

 

キャスト、スタッフ

キャスト 役柄
ピアース・ブロスナン ジェームズ・ボンド
ハル・ベリー ジンクス
トビー・スティーブンス グスタフ・グレーブス
リック・ユーン ザオ
ロザムンド・パイク ミランダ・フロスト
ジュディ・デンチ
ジョン・クリーズ Q
サマンサ・ボンド マネーペニー
ウィル・ユン・リー ムーン大佐
ケネス・ツァン ムーン将軍
マドンナ ベリティ

 

スタッフ
原作 イアン・フレミング
製作 マイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ
監督 リー・タマホリ
音楽 デヴィッド・アーノルド
撮影 デヴィッド・タッターサル
編集 クリスチャン・ワグナー、アンドリュー・マクリッチー
美術 サイモン・ラモント

興行収入

全世界で興行収入4憶3000万ドル(約460憶)を記録し、2002年度の世界興行収入ランキング、第5位にランクイン

2006年に『007/カジノ・ロワイヤル』が公開するまで、007シリーズ最高興行収入作品だった

※インフレを考慮すると1965年公開の『007/サンダーボール作戦』が最高興行収入記録になる

 

感想(ネタバレ有)

007シリーズ映画化40周年&20作目のWアニバーサリー作品にして、5代目ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンが出演した最後の作品

メインのボンドガールにアカデミー賞女優のハルベリー、もう一人のボンドガールも後に、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされるロザムンド・パイクと、シリーズ屈指の豪華さ

作品の評価はかなり悪いですが、個人的には好きな作品の一つです

自分が初めて映画館で鑑賞したボンド映画という私的な感情もありますけど、エンタメに振り切った娯楽大作として観れば中々の完成度だと思いますよ

早い話、ダイ・アナザー・デイは21世紀版ムーンレイカーです(笑)

小ネタなんですけど、ダイ・アナザー・デイのガンバレルってボンドが撃った弾丸が肉眼で見えるように演出されているんですよね。見たことがない方や気がつかなかった方は要チェック

 

肝心な物語は北朝鮮に潜入する所から始まるのですが、開始早々、これ(北朝鮮をネタにして)大丈夫か?と思いましたね

さすがに北朝鮮で撮影はできないので、サーフィンのシーンはハワイで撮影して、基地のシーンはスタジオでセットを組んだみたいですけど

※公開当時、北朝鮮や韓国から上映中止を訴えるクレームが殺到

 

ホバークラフトを使ったど派手なオープニングのアクションの後、ボンドがいつものお約束、軽くジョークを言うあたりはクスッとしました

ただ、そこから先が衝撃的な展開、ボンドが北朝鮮に捕らわれて14ヶ月も監禁・拷問を受けてしまう…

マドンナの歌う主題歌は007らしからぬメロディーですが、新しい試みをしたかったのでしょうか?007の主題歌はバラードのが合うと思うんですよね(個人の意見です)

 

14ヶ月、監禁されて髪や髭が伸びまくったボンド、こんなボンド見たことがない‼しかし、体は健康的で痩せていない…。細かいことはツッコミません、ボンド映画なので!

拷問を耐えたボンドは人質交換で母国に戻るも、情報漏洩の疑いがかけられ、007のコードネームも剥奪される事態に追い込まれる。今回はシリアスな作風なのか?と思わせて、この先は3代目ボンド、ロジャー・ムーアも真っ青なとんでも展開繰り広げられる

DNA変換手術でアジア人がアメリカ人に変身、透明になるアストンマーティン、氷の宮殿、パラシュートサーフィン、宇宙からのレーザー光線で世界征服…

 

すげえよ、B級映画みたいなことを007みたいなメジャータイトルが予算かけて堂々とやっちゃうと、もしかしたら現実で起こりうるかも?なんて錯覚しちゃうから不思議

実際、透明の車は実現可能らしく、半透明くらいまでは実現しているんですよね。YouTubeか何かで観ました

元々、007は低予算のB級映画としてスタートしたので、ある意味、原点回帰なのかもしれない

 

ロジャー・ムーア時代の007を楽しんだ世代は、受け入れられる作品だと思いますよ。細かい設定や現実性は置いといて、映画だから実現できる世界を楽しみましょう

ダニエル・クレイグのボンドから見始めた人は『何じゃこりゃ?』と思うかもしれませんけど(笑)

 

あと、アニバーサリー作品なだけあって、随時、過去作のオマージュが登場するのはファンにとって嬉しい演出ですよね

ジンクスの登場シーン(ドクターノオ)、レーザー拷問(ゴールドフィンガー)、ジェットパック(サンダーボール)や毒針仕込みの靴(ロシアより愛をこめて)など

やりすぎてパロディ映画という批判的な意見もありますけど、たまにはこういうお祭り映画もいいと思いますよ。

 

ただ、この作品で荒唐無稽なエンタメに振り切りすぎたことが影響して、次作のカジノ・ロワイヤルではシリアスなリアル路線に変更になりました

連続で鑑賞すると、まったく違う映画なんじゃないのか?と思うほど別物になっています。同じシリーズなのに作品や役者ごとに作風が変わるのは面白いですよね、007シリーズが長年多くの映画ファンに愛されるの理由は、こういう所でしょうね

 

公開前は亡くなったボンドの父親、アンドリュー・ボンドが回想シーンで登場するとか、演じるのは初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーだとか噂がありましたが、結局はガセでした

10年後に製作された50周年記念作品『スカイフォール』でも、ショーン・コネリーの出演の可能性が話題になりましたが実現はしませんでしたね(こちらは制作開始段階では検討されていました)

 

ハッキリ言って、好き嫌いが分かれる作品だと思いますが、007の節目を祝うお祭映画として観ればそこまで悪くない作品だと思います

007シリーズを観たことがない人に勧める、入門映画にも最適なんじゃないでしょうか?シリーズお馴染みの流れや、お決まりをこれでもかってくらい登場しますし!

深いこと考えず、リラックスして楽しめる作品なので、みなさんもぜひ鑑賞してみてはいかがでしょうか?

007/カジノ・ロワイヤル | 6代目ボンド、ダニエル・クレイグに批判殺到…。逆境を乗り越えてシリーズ屈指の名作が誕生!

2020年1月25日
 

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