ルパン三世/ルパンvs複製人間 | 記念すべき映画版ルパンの第1作は原作を意識したアダルトな作風に!色んな意味で終始ぶっ飛んだ1作

あらすじ

仲間でありライバルである不二子の頼みで、ピラミッドから奇妙な石を盗み出した大泥棒ルパン

だが不二子は石を手に入れるとルパンにつれない態度をとり姿を消す

そんな不二子の行動を先読みしていたルパンは石を盗聴器付きの偽物にすり替えており、盗聴器の音を頼りに彼女を追う

やがて不二子が謎の人物マモーから石の入手を依頼されていたと判明

その石は、人間に不老不死の命を与えるという伝説の“賢者の石”だといい…。

キャスト、スタッフ

 

キャスト 役柄
山田康雄 ルパン三世
増山江威子 次元大介
小林清志 石川五右エ門
井上真樹夫 峰不二子
納谷悟朗 銭形警部
西村晃 マモー
飯塚昭三 フリンチ
大平透 スタッキー

 

スタッフ
原作 モンキー・パンチ
監督 吉川惣司
監修 大塚康生
脚本 大和屋竺、吉川惣司・大和屋
作画監督 椛島義夫、青木悠三
録音 加藤敏
音楽 大野雄二
選曲 鈴木清司
エンディング 三波春夫

「ルパン音頭」

 

興行収入

配給収入9億1500万を記録し、1979年度邦画配給収入9位にランクイン

興行収入にすると、おおよそ18憶~20憶あたりでしょう

感想(ネタバレ有)

自分が子供の頃はルパン三世のTVシリーズがすでに終了していて、年1のTVスペシャルと不定期に放送される夕方の再放送(主に2ndシリーズ)が楽しみで仕方がなかったですね

緩いコミカルなルパンに見慣れた世代からすると、ルパンvs複製人間の作風は衝撃的でした

暴力的なシーンがあったり、不二子が妙にエロかったり、マモーのホラーチックな怖さ、作品全体がとにかく不気味

最後の巨大な脳みそなど、ものすごく怖かったという記憶があります

作中の音楽も寂しいと言いますか、恐怖を引き立たせるメロディーで子供の頃は嫌いでした(笑)

 

映画版ルパンの最高傑作は?という質問に対し、カリオストロの城と答える人が一般的には多いですが、複製人間と答える人も少なくありません

作風が違うので、どっちが一番かは決められませんが、原作のルパンに近いのは間違いなく複製人間でしょう

原作や初期の1stシリーズ初期のルパンを好んでいる層は複製人間、1stシリーズ後半や2ndシリーズ以降のコミカルなルパンを求めている層はカリオストロといった感じで分かれているように感じます

世間的な影響力はカリオストロの城のが高いせいか、長らくコミカルなルパンが多く描かれてきましたが、89年からスタートしたTVスペシャルからは時折、原作や初期のルパンを意識したシリアスな作風も作られるようになり、2012年には大人をターゲットにしたLUPIN THE IIIRDシリーズが誕生しましたね

 

自分はシリアス、コミカル関係なくルパンは好きですけど、最近のTVスペシャルは何だか、子供向けすぎるような気げします

コミカル=子供向けではありません、ふざけたり、おちゃらけたりしても、決める時は決める!それがルパン三世だ

 

最近のルパンがイマイチ面白くないのは、自分が大人になったからなのか?

それを確かめるべく、映画版第1作の複製人間を鑑賞したのですが…やっぱり面白い!

 

大人をターゲットにした『ルパンvs複製人間』は、いざ蓋を開けると観客のほとんどは子供だったそうですが、2ndシリーズで子供たちから絶大な人気を誇っている時期に公開したらそうなりますよね

当時の子供の目に、今作はどのように映ったかは気になりますけど!

 

開始早々、銭形警部が棺桶に入っているルパンに丸太の棒を突き刺す、ぶっ飛んだ荒業に今さら度肝を抜かれると同時に時代を感じますね(笑)

この後に登場する不二子のサービスシーンはある意味、必見?

最近のTVアニメでは規制が厳しくて完全にNGですよね、不自然な光で隠されたりして…。

 

バイオレンスとエロティックな接写の連発に、昔は自由で良いなぁ何て思って観ていましたが、この作品の魅力はやはり強敵マモーの存在

あのルパンが先手、先手を取られて苦戦するなんて珍しい、ルパンが最も苦戦した悪役ではないか?確か、マモーの名前の由来は1stシリーズに登場した魔毛狂介からきていた気がします

 

ルパンがマモーとの決戦に向かおうとする時、土壇場で次元が「行くな、ルパン」と引き留めるシーンは、個人的に一番好きなシーンです

ルパンと次元の絆みたいなものが垣間見える静かだけど熱い名シーンですよね

 

もう一人の相方である五右衛門はいつも不愛想で、次元ほどルパンと一緒に行動はしませんけど、何だかんだでピンチになると駆けつける頼もしい男

作中で斬鉄剣がボロボロになってすごい落ち込みますけど、2ndシリーズの第1話では、折れた斬鉄剣をゴミのように放り投げてましたよね(笑)?

近年はギャグ要因に成り下がっていますけど、LUPIN THE IIIRDシリーズの『血煙の石川五右衛門』では、侍らしい五右エ門が久々に見れます

 

あと今作は、不二子がルパンに好意を抱いている珍しい作品なんですよね

いつもルパンをダシに使って、用が済んだらバイバ~イ♡ですけど、今作ではミサイルがぶち込まれるまで好意を持っています

最終的には、自分だけ避難して高みの見物の不二子ちゃんなんですけどね(笑)

 

エンディングでルパンと銭形のとっつあんが肩組んでミサイルから走って逃げるくだりは、これまでの緊迫した重い空気や緊張感から解放されたような疾走感あふれるルパンらしい展開でした

そこに追い打ちをかけるように三波春夫のルパン音頭がながれるというカオスな展開に、最後の最後までぶっ飛んだ1作でした

ただ、ハードボイルドな作風であるにも関わらず、なぜエンディングに演歌歌手の三波春夫を起用したのか?

大人には、演歌のが心に響くだろうと製作側が思ったのかは知りませんが、とにかく何から何まで自由すぎる『ルパンvs複製人間』は、ルパン三世の歴史に欠かせない1作であることに違いはありません

ルパン三世/THE FIRST|シリーズ初の3Dアニメ!公開前は賛否があったが、意外にも老若男女が楽しめる王道のルパン三世だった

2019年12月18日

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA