ラビットボール(飛ぶボール)を振り返る|毎年、記録ラッシュ!?連日のようにホームラン合戦が繰り広げらていた時代

かつて良くも悪くもプロ野球を盛り上げた飛ぶボールのことはご存じでしょうか?

今回は飛ぶボール(通称ラビットボール)について、誕生した記録やメリット・デメリットなどを交えて振り返りたいと思います 

ラビットボールとは?

硬式球の製造過程における何らかの要因で反発係数が上がったり、重量が軽くなることで飛距離が著しく上昇するボールは飛び跳ねるウサギに例えられ、「ラビットボール」、「飛ぶボール」などと呼ばれることがある

ラビットボールの全盛期

代表的な時代と主な記録
1948年~1950年 小鶴誠が日本記録の161打点を樹立、2位の藤村富美男も146打点を記録するなど、ラビットボールの影響が数字に表れました
1978年~1980年 80年に近鉄が当時のプロ野球記録、年間チーム本塁打239本を記録、球界全体で1196本のホームランが生まれた
1998年~2010年 04年に巨人が年間チーム本塁打259を記録し、80年の近鉄が作った239塁打を上回る。

01年にローズ(近鉄)、02年にカブレラ(西武)55本塁打を記録し、王貞治の年間本塁打記録に並ぶ

V10戦士
プロ野球でラビットボールを使用している時期は大きく分けて3度ありました

ラビットボールのメリット、デメリット

メリット

ラビットボールのメリットはやはり、ヒットやホームランが出やすくなるので、豪快な打撃戦が増えたり、様々な記録が更新がされやすい状況になることですね

実際、ラビットボール全盛期には毎年50本塁打近く放つ選手が出現しました。

2001年には近鉄のローズ、2002年には西武のカブレラが当時の日本記録だった王貞治の55本塁打に並びました

55本以降は各球団が勝負を避けたこともあり、記録更新となりませんでしたが、2013年にヤクルトのバレンティンが56本塁打(最終的に60本塁打)を放ち、49年ぶりに記録が更新されました

2003年には、福岡ダイエーホークスがチーム打率.297という異常な記録を叩き出す一方で、オリックスがチーム防御率5.95という不名誉な記録を作っています

 

デメリット

では、次にラビットボールのデメリットを考えてみましょう

これは当然ですが打者有利な環境なんで緊迫した投手戦が少なくなり、バントなどの小技や緻密な戦術などが減少した大味な野球になってしまうこと

投手にとってラビットボール時代はまさに、地獄の環境といっていいでしょう

ラビットボール時代、最優秀防御率を獲得した投手の大半が防御率2点台後半

2000年と2001年には2年連続で防御率3点台の投手が最優秀防御率のタイトルを獲得してます

2000年 戎信行 防御率3.27
2001年 ミンチー 防御率3.26

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実はラビットボール時代の野手のがメジャーで活躍している

2004年の日米野球で全日本が1本しかホームランを打つことができなかったことも影響して、2005年から飛ばないボール(低反発ボール)を導入する球団が現れました

WBCを始めとする国際大会に対応するための一環でもありますが。

 

しかし、皮肉なことにラビットボール時代に活躍したバッターの方が、メジャーで活躍しているという結果になりました

もちろん、時期的に移籍した人数の違いもありますけど。

イチローを筆頭に松井秀喜、松井稼頭央、井口資仁、城島健司など日本時代より成績を落としていますが、シーズンを通してレギュラーとして活躍しました

 

低反発ボール時代にメジャーへ挑戦したバッターは青木宣親、川崎宗則、田中賢介、中島裕之の4名

その内、レギュラーで活躍したのは青木宣親のみ

低反発ボール時代は挑戦者が少ないので参考程度ですが、メジャー球に近い低反発ボールを経験したバッターより、ラビットボール時代のバッターのがメジャーに順応しているという皮肉な結果になりました

 

まとめ

野球の華はホームランという言葉がありますけど、ホームランが出すぎるのも問題がありますね

逆に、2011年、2012年の低反発ボール時代は投手戦ばかりで、つまらないという声が出たりしたので難しい所ですが。

自分はラビットボール時代にプロ野球を見始めたので、いつも打撃戦が当たり前の光景でした

ラビットと低反発の絶妙についた中間のボールが開発されると良いんですけど、難しいのかな?

色々課題がありますが、現行のボールが今のところはベストなボールでしょうね

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