007/リビング・デイライツ | 最も原作に近いボンド、ティモシー・ダルトンが初登場!シリアスな大人のボンド映画が帰ってきた

あらすじ

KGBのコスコフ将軍が西側への亡命を望み、英国スパイのボンドはチェコへ

なぜかチェリストのカーラに妨害されつつも、亡命作戦は成功

コスコフはKGBの現長官、プーシキンが西側スパイの大量暗殺計画を企てているとの情報を提供する一方、ウィーンでカーラと再会したボンドは彼女がなぜかKGBに追われていると知る

やがてコスコフは英国から消え、国際武器商人ウィティカーと接触。コスコフとウィティカーの狙いは…


キャスト、スタッフ

 

キャスト 役柄
ティモシー・ダルトン ジェームズ・ボンド
マリアム・ダボ カーラ・ミロヴィ
ジェローン・クラッベ ゲオルギ・コスコフ
ジョー・ドン・ベイカー ブラッド・ウィティカー
アンドレアス・ウィズニュースキー ネクロス
アート・マリック カムラン・シャー
トーマス・ウィズリー ソーンダース
ジョン・テリー フェリックス・ライター
ジョン・リス=デイヴィス レオニード・プーシキン
ロバート・ブラウン
デスモンド・リュウェリン
キャロライン・ブリス マネーペニー

 

スタッフ
原作 イアン・フレミング
監督 ジョン・グレン
製作 マイケル・G・ウィルソン、アルバート・R・ブロッコリ
脚本 リチャード・メイボーム、マイケル・G・ウィルソン
タイトルデザイン モーリス・ビンダー
撮影 アレック・ミルズ
編集 ジョン・グローヴァー、ピーター・デイヴィス
音楽 ジョン・バリー
主題歌 a-ha

「The Living Daylights」

 

興行収入

87年度世界興行収入第3位

全世界で1億9100万ドル(約200億円)、日本国内で7億7300万を記録

前作「美しき獲物たち」が世界興行収入が160億だったので、40億近くの向上に成功

しかし、日本国内では前作の13億を半分近く下回る結果となりました

日本では、今作あたりから007シリーズの人気が下火になっていくことに…

感想 (ネタバレ有)

ティモシー・ダルトンのボンドデビューを果たした第1作

ダルトンは過去にも何回かボンド役のオファーを受けたことがありました

1度目は「女王陛下の007」、2度目は「ユア・アイズ・オンリー」

1度目は自分は年齢が若すぎる(当時20代前半)ということで辞退、2度目は仕事の都合で辞退

そして、3回目のオファーでようやくボンド役に就任することができました

 

原作ファンや故・ダイアナ妃からは最も原作のボンドに近いと評価が高かく、新しいボンド映画の幕開けが期待されましたが、色々な不運や災難に見舞われてしまい

今作と次作、たったの2作で降板することに…。

 

ダルトンは人気がないと言われがちですが、次作「消されたライセンス」が興行的にパッとしなかっただけで、今作ではロジャームーア時代の全盛期に匹敵する約200億近い興行収入を記録してます

ダルトンの場合、就任時のタイミングが悪かった

007シリーズの版権を巡って製作が中断したり、冷戦が終結したり。

ダルトンとしても不完全燃焼な状態でボンド映画を去ることになってしました

ただ、ダルトンのボンドは、6代目ダニエル・クレイグのボンドの先駆けとも言える部分もあり、近年は再評価されています

もう2、3作出演する機会があったら、コネリーやムーアと違ったボンド像を作り上げて評価も変わっていたはず

 

そんな不運な運命に翻弄されたダルトンボンドの1作目は、ロジャームーア時代にコメディ色が強まった作風をシリーズの原点ともいえる、ハードボイルドかつシリアスな作風に引き戻した力作となりました

プロデューサーは元々、ボンドの過去を描いたストーリーにする予定だったそうですが、観客はボンドの過去など求めていないと判断してお蔵入りになりました

早い話、2006年の「カジノ・ロワイヤル」のようなエピソード0物をやろうとしたみたいです

試みとしては面白いですが、完全無欠の凄腕諜報員ボンドを求められた時代に「カジノロワイヤル」のような作品を作っても映画ファンからは受けなかったでしょう

 

新たに出来上がったストーリーは、亡命作戦に始まり、西側スパイ暗殺計画の存在、国際的武器商人の陰謀など、冷戦時代ならではの展開が時代を感じさせますね

ダルトンのボンドは荒々しく野性的、感情的な面を見せるのが特徴で、これまでのボンドとは違った人間味のあるキャラクター設定は、没になったエピソード0の名残なのかも。

 

ムーア時代のようなイかれた黒幕は今作では登場せず、現実的な敵キャラクターは作品にリアリティが増す反面、控えめすぎて物足りなさも感じます

正直、シリーズで最も敵キャラクターの印象が薄い

この辺は、少しだけ飛んだ設定の方が良かった

007シリーズの敵といえば、一度見たら目に焼き付くような個性的なキャラクターが魅力の一つですから

ストーリーは現実的にして、キャラクターだけは漫画チックくらいのバランスにして欲しかったですね

 

そんな敵役とは逆に、マリアム・ダボ演じるカーラはシリーズで上位に入るほどの人気を誇るボンドガールです

個人的にもボンドガールのベスト5に入りますね

これまでのグラマーな美女と違い、カーラは知的で可愛らしいルックス

個人差はありますけど、日本人男性が親しみやすいタイプの女性ではないでしょうか?

 

アクションはムーア時代と比較にならない程、キレッキレ

まぁ、57歳のムーアと40歳のダルトンだと年齢的にもハンディがありますし、映像技術の進化もあるので単純に比較はできませんけどね

一説によると、ダルトンはムーア以上にスタントマンに頼っていたいう情報もあります

ムーアは自他ともに認める運動音痴だったこともあり、スタントマンをよく使うことで有名でした

もし、そのムーアよりスタントマンを頼っていたとなると少し残念ですけどね

 

007シリーズの中で、今作は地味な作品になりますけど、個人的には好きな作品です

何度も言いますけど、ダルトンのボンドは本当に不運でした

やはり最低でも3作は出演しないと、独自のボンド像は作れませんね

安定していたムーア時代の作風を継承せず、原作よりの原点回帰を目指した今作は久々の良作でした

007/消されたライセンス | 撮影現場で怪奇現象?呪われた1作で有名、災難が続き6年間の空白に突入することに…

2020年11月5日

 

 

 

 

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